こんにちは。シュウティーと申します。
今回は、久しぶりに最終3桁をとることが出来たので記事に残そうと思います。
拙い文章ですが、最後まで読んでいただけると幸いです。
それでは、構築を紹介します。
コンセプト
・テラスタルで生み出すアドバンテージを活用する
・受けループに負けない
構築経緯
前期結果を残した構築記事を見ていると、「同じ軸を使い続け、練度を高める」という記事が多く見られたため、S24の構築をベースに組み直すことにした。
この構築の強みは、ステルスロックを撒いた後、カイリュー、ブリジュラスを通すというものであった。
しかし、
➀ステロ撒きのデカヌチャンのタイプは優秀であるが数値が足りていない
➁カイリューに後出しされる風船持久力ブリジュラスに対して後手に回ってしまう
➂炎の渦カイリューの突破が難しい
➃カイリュー、ブリジュラスにフェアリーが一貫する
➄ヘイラッシャ、キノガッサ等の眠りの状態異常の拒否が出来ない
➅グライオン入りへの勝率が悪い
という弱みがあった。
➀への解答として、前期最終1位のオボンの実ガブリアスを採用した。技構成は、変える必要がないと判断しそのまま採用した。
➁➂➃➄への解答として、サーフゴーを採用した。こだわり眼鏡やスカーフなどを持たせて使ってみたものの、技が一貫しないことが多く、ゴールドラッシュをチョッキガチグマに耐えられ負けることが多かったため、メタルコートを持たせた。
➅への解答として、ブリジュラスを採用した。風船を持たせることで、グライオン入りへの選出パワーを落とさずに対応でき、選出圧力のあるポケモンとして採用した。
レギュレーションHで絶対的な強さを持っており、前期の構築で使用感が良かったカイリューをそのまま採用した。
ここまでで欲しい要素として
➀セグレイブ、クエスパトラに対して強い
➁サーフゴーのシャド-ボールの一貫をきれる
➂ドラパルトに対して強い
➃特殊高火力による崩し
が挙げられた。
➀➁を満たすマスカーニャを採用した。火力アップアイテムを持ったセグレイブの氷の礫で倒されないように気合いの襷を持たせた。
➁➂➃を満たす暁ガチグマを採用した。サーフゴーを含む特殊アタッカーに対面で勝てるように突撃チョッキを持たせた。
以上6体を採用し、構築が完成した。
個体紹介
(以下ポケソルテキスト使用)
ガチグマ(赫月) @ とつげきチョッキ
テラスタイプ: フェアリー
特性: しんがん
性格: ひかえめ
213(196)-67-141(4)-198(196)-86(4)-86(108) *A0
ブラッドムーン / だいちのちから / ムーンフォース / しんくうは
〈調整意図〉
H:なるべく高く
B:端数
C:11nで最大
D:端数
S:無振りハッサム抜き
ガチグマミラーなどを考慮してなるべく早く
S振っていない60族抜ける
この構築における選出誘導枠1。サーフゴーのシャドーボールを無効化出来る環境に少ないノーマルタイプであり、相手へのリスク付けが出来る数少ないポケモン。
ガチグマをフェアリーテラスで採用した理由として、レギュレーションHはフェアリータイプのポケモンは数値が足りず、採用されることが少ないため、高火力ドラゴン技が飛び交う環境である。そこに対して、無償の1ターンを生み出し、高火力で数的有利をとれる点を評価した。例としてこの構築で重いドラパルトに対してノーマル→フェアリーとタイプ変更することで、無傷で突破することが出来る。
サーフゴーの代わりに選出することもあったが、技をうっているだけで相手が疲弊していくため、かなり活躍した。
レギュレーションHでこの最強の熊を使えるのがおかしいと思っており、無効化されない高火力を持ちながら、耐久も兼ね備えているため、構築に組み込まない理由はない。
カイリュー @ いかさまダイス
テラスタイプ: フェアリー
特性: マルチスケイル
性格: いじっぱり
167(4)-204(252)-115-108-120-132(252)
スケイルショット / じしん / りゅうのまい / アンコール
〈調整意図〉
H:端数
A:特化
S:ミラー意識の準速
最強の竜。どんなポケモンに対してもテラスタル込みで行動保証があるため、竜の舞からスケイルショットをうっているだけで誰も止めることは出来なくなる。
相手に竜の舞+スケイルショットを見せるとアンコールがケアされないことが多く、アーマーガアやブリジュラスの鉄壁などの変化技をアンコールしてイージーウィンすることが出来た。
カイリュー、サーフゴーの並びできついポケモンであるガブリアス、サザンドラに対してフェアリーテラスアンコールをすることで技を半減以下にして切り返す動きが強力であった。特にガブリアスはドラゴン・飛行→フェアリーとテラスタルすることでタイプ一致技の一貫をきることが出来、環境に多かったフェアリーテラバーストはサーフゴーと合わせることで全てに対応することが出来た。(スケショカイリューミラーも同様)
初手に呼びやすいガチグマもガブリアスに対して、ブラッドムーン、ハイパーボイスとうった後、真空波に後出ししてアンコールすることが出来れば、起点にして切り返すことも出来るため、レギュレーションHのカイリューにアンコールは必須の技であると感じた。
サーフゴー @ メタルコート
テラスタイプ: みず
特性: おうごんのからだ
性格: ひかえめ
175(100)-72-115-190(156)-111-136(252)
ゴールドラッシュ / シャドーボール / わるだくみ / じこさいせい
〈調整意図〉
H:臆病サーフゴーのシャドーボールを87.5%で耐え、陽気オオニューラの悪テラス地獄突き確定耐え
C:あまり
S:ミラー等意識準速
(S23 最終15位参考)
カイリューの最強の相棒。変化技が無効、カイリューとあわせて多くの技の一貫をきることが出来る。このポケモンがいるおかげでブリジュラス、ヘイラッシャにストレスを抱えることなく戦うことが出来た。
スケイルショットカイリューの天敵である持久力ブリジュラスに対して後出しから有利対面を作ることが出来る。以前まではブリジュラスを後投げし、ステロ+ボディプレスで突破され、崩すことが出来ないこともあった。しかしボディプレス、ラスターカノンを半減以下に抑えながら悪巧みを積むことで裏まで突破することができた。
カイリュー、サーフゴーのサーフゴーのテラスタイプは飛行が一般的であるが、テラスタル読み眼鏡ゴールドラッシュをうたれるとパーティが崩されてしまうため、ミラーを強く意識し、テラスタイプは水とした。水にすることでミラーを突破した後、裏まで負荷を掛けられたため、テラスタイプは適切であったように思う。
前期1位がこだわり眼鏡で使用していたため、こだわりアイテム読みをされることが多く、サーフゴー対面からガチグマ引きに対して、悪巧み→メタルコート+ゴールドラッシュで硬いチョッキガチグマまでも破壊することが出来た。また、ステルスロック+メタルコート+ゴールドラッシュでカイリューも破壊することができた。このポケモンを活躍させるためにもガブリアスのステルスロックは必須であった。
ブリジュラス @ ふうせん
テラスタイプ: むし
特性: じきゅうりょく
性格: ひかえめ
195(236)-112-154(28)-176(116)-86(4)-121(124)
ボディプレス / 10まんボルト / ドラゴンテール / ほえる
〈調整意図〉
HB:なるべく高く
HD:C特化暁ガチグマのブラッドムーン+真空波の瀕死率が1.56%
C:11n
S:前期1位(s24)のブリジュラス+2
この構築における選出誘導枠2。風船を持たせることで、地面・ドラゴンに対する行動保障、ヘイラッシャの地割れの拒否をすることが出来る。
ママンボウサイクル、受けループに対してガブリアスのステルスロック+撒菱と吠える、ドラゴンテールを絡めることで簡単に崩すことが出来た。
この構築系統(スタン)では、グライオンの処理が難しいという課題があるが、吠える、ドラゴンテールを両採用することによって、地獄突きグライオンまで流すことが出来、グライオンを倒すのではなく、取り巻きから崩すことを可能にした。
2手目にカイリューを投げることが多く、スケイルショットを見せることで、裏をエレクトロビームブリジュラス読みされることも多くあった。このポケモンが選出画面にいる限り、突破方法を必ず用意しなければならないが、型によって処理方法が変わるため、選出誘導枠としてこれ以上ない仕事をしてくれた。
マスカーニャ @ きあいのタスキ
テラスタイプ: あく
特性: へんげんじざい
性格: ようき
151-162(252)-90-90-91(4)-192(252)
はたきおとす / けたぐり / ふいうち / どくびし
〈調整意図〉
A:振り切り
D:DL調整
S:ミラー意識の最速
最強のマジシャン。相手始点何をケアしたら良いのか分からないくらいの技範囲をもつ。攻撃するだけでなく、変化技も多いため、相手視点安定して倒すことは不可能である。
今回は、セグレイブを強く意識し、変幻自在蹴手繰りで採用した。それにより、弱点蹴手繰り+不意打ちで縛ることを可能にした。
クエスパトラ入りには初手毒菱でタイプが変化してしまうものの、テラスタルを使い、はたき落とす+不意打ちで襷クエスパトラを処理することができる。
型の匿名性を利用しきついポケモンの対策に特化させることで、一方的に有利展開を作りだすことが出来た。
ガブリアス @ オボンのみ
テラスタイプ: フェアリー
特性: さめはだ
性格: ようき
209(204)-150-115-90-117(92)-163(212)
じしん / がんせきふうじ / まきびし / ステルスロック
〈調整意図〉
H:4n+1
HB:特化ミミッキュの珠じゃれつく14/16耐え
HD:DL調整
198ガチグマのテラスブラッドムーン最高乱数切り耐え(特化は75%耐え)
特化アシレーヌのムーンフォース最高乱数切り耐え
特化ガチグマのブラッドムーン+ハイパーボイス91.4%耐え
臆病ガチグマのブラッドムーン+ハイパーボイス+真空波72.2%耐え
無振りブリジュラスの流星群13/16耐え
特化イエッサンのテラスフィールドワイドフォース確定耐え
S-最速ミミッキュ抜き
(前期1位参考)
レギュレーションH最強の始動枠。耐久振り+オボンの実によって圧倒的な耐久を生かし、ステルスロックを撒くだけでなく、それ以上の仕事をする。
以前まで不意の氷テラバーストで出落ちすることがあり、使いにくいと感じるポケモンであったが、サーフゴーと合わせることで最強になった。
初手に風船ブリジュラスやカイリュー、ウルガモスなどが来ることがあったが、岩石封じによるS操作によってステロ撒きに必要な起点にならないという条件を満たしている。
また、ママンボウサイクルや受けループには、ステルスロック+撒菱がかなり有効に働くため、負けることはほとんど無かった。
選出
基本選出:++
セグレイブ、クエスパトラ入り:++
グライオン入り(ママンボウサイクル、受けループ):++@1()
ミミッキュ、ハーブブリジュラス入り:++
ドラパルト入り:+@2
重いポケモン
・ブリジュラス(パワフルハーブ)
結果
TN バイオレット 最終488位
最後に
レギュレーションHでも最終3桁がとれてとても嬉しいです。特に好きなポケモンであるガブリアスを基本選出に組み込み、3桁をとることが出来、とても嬉しいです。
レギュレーションHは自分にとって苦手なルールでした。しかし、今まで目を向けたことがなかったポケモンをたくさん使うことができ、楽しむことが出来ました。私が、本格的にランクマッチを始めたのはレギュレーションE(S15)からだったので一般ポケモンだけのランクマッチはとても新鮮でした。
前期の最終戦は、3桁チャレで負けてしまい、今期は絶対に3桁に入るという強い思いを持って取り組んだシーズンでした。上位の構築記事を読み、「同じ軸を使い続け、練度を高める」という共通点に気づき、構築を改良し続けることで強い構築になることを実現できて良かったと思います。
今期大きく変えた取り組みとして、序盤から3桁帯で対戦を重ねること、ダメージ計算の徹底、時間を計ることを意識していました。今までは最終日付近になり、レートを盛れず4桁ということを繰り返していたため、何か変えなければならないと思い取り組みました。結果として自分より強い人(最終1位経験者等)とマッチングし、勝つことが出来たり、終盤はダメージ計算をしなくてもどれぐらい努力値を振っているのかを判断できるようになり、試合中の詰め方を考える時間に充てることができたりなどメリットしかなかったため、これからも継続していきたいと思いました。(3桁目標で勝てなくて悩んでいる人は参考にしてみてください)
次のレギュレーションGは「噛み合い」と表されることが多いですが、自分自身のレベルアップと構築の完成度を高めることにフォーカスし、今期達成できなかったレート2000を目標に取り組んでいきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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